鎮静薬

1999-01-01 00:00 by kcrt

 

鎮静薬

ミダゾラム

  • 静注: 0.05-0.1mg/kg, MAX: 0.4mg/kg
  • 筋注: 0.1-0.2mg/kg
  • 座薬・経口: 0.5mg/kg
  • 1分〜5分で効果発現
  • 作用時間は30分~90分
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  • 全身麻酔の導入および維持
    • 0.15-0.30mg/kg 静注 1分以上かけて
  • 集中治療における人工呼吸中の鎮静
    • 導入
      • 通常、成人には、初回投与はミダゾラム0.03mg/kgを少なくとも1分以上かけて静脈内に注射する。より確実な鎮静導入が必要とされる場合の初回投与量は0.06mg/kgまでとする。
      • 必要に応じて、0.03mg/kgを少なくとも5分以上の間隔を空けて追加投与する。但し、初回投与及び追加投与の総量は0.30mg/kgまでとする。
      • 通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、初回投与はミダゾラム0.05~0.20mg/kgを少なくとも2~3分以上かけて静脈内に注射する。必要に応じて、初回量と同量を少なくとも5分以上の間隔を空けて追加投与する。
    • 維持
      • 通常、成人にはミダゾラム0.03~0.06mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみながら適宜増減する。(0.03~0.18mg/kg/hの範囲が推奨される)
      • 通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、ミダゾラム0.06~0.12mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみながら適宜増減する。(投与速度の増減は25%の範囲内とする)
      • 通常、修正在胎45週未満(在胎週数+出生後週数)の小児のうち、修正在胎32週未満ではミダゾラム0.03mg/kg/h、修正在胎32週以上ではミダゾラム0.06mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみながら適宜増減する。
      • どうしても無理なときは0.5mg/kg/hrまで増量することもあり

ジアゼパム

  • 静注: 0.1-0.2mg/kg
  • 坐剤: 0.3-0.5mg/kg
  • 数分で効果発現

ペントバルビタール

  • 商品名: ラボナ
  • 静注: 1-3mg/kg MAX 6mg/kg
  • あまり使わない

チオペンタール

  • 商品名: ラボナール
  • 座薬: 25mg/kg

チアミラール

  • 商品名: イソゾール
  • 静注薬: 0.5g/V + 注射用蒸留水 20mL
  • 溶解すると25mg/mL
  • 2.5mg/kg(0.1mL/kg)を最初に投与。MAX: 100mg(4mL)
  • 鎮静得られなければ同量を再投与する

トリクロリールシロップ 10%

  • 一般名: トリクロホスナトリウム
  • 使用量: 20~80mg/kg(シロップとして0.2~0.8 mL/kg)を標準とし、総量2g(シロップとして20mL)を超えないようにする。
  • よく使う量は0.8mL/kg
  • REM睡眠を抑制しない→ABRや脳波の時の鎮静としても使える

エスクレ坐剤 250mg, 500mg

  • 一般名: 抱水クロラール
  • トリクロと代謝産物は同じ
  • 肝臓のアルコール脱水素酵素によりトリクロロエタノールに分解される。
  • 使用量: 小児では抱水クロラールとして30~50mg/kg, Max 1.5g
  • 半減期:成人 8.2hr, 4ヶ月以降: 9.67hr, 新生児: 27.8hr, 未熟児: 39.8hr
  • 注意:
    • 直腸内への挿入は、丸い部分の方からに挿入すること。
    • ゼラチンアレルギーには禁忌

ケタラール静注用200mg 20mL

  • 一般名: ケタミン
  • ケタラール静注用 200mg/20mL と ケタラール筋注用 500mg/10mLの2種類があるので注意。
  • 急速静注では筋緊張が亢進し、呼吸が不規則になることがある。
  • 頭蓋内圧上昇作用がある。
  • 半減期は4hr
  • ケタミン 1-2mg/kgを緩徐に静注する。
    • 例: 体重10kgではケタラール10 1mL + 生理食塩水 9mL = 計10mL を緩徐に静注する。
  • 30-60秒で意識消失が起り、その後10-20分持続する麻酔状態が得られる。完全な意識回復にはさらに30-60分を要する。
  • 必要に応じて初回量の半量~同量を追加投与する。
  • 麻薬扱いなので早めにオーダーしてとってきてもらこと。

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