抗ウィルス薬

1999-01-01 00:00 by kcrt

 

抗ウィルス薬

アシクロビル・バラシクロビル

  • アシクロビル(ACV) -> HSV1/2, VZV, CMV に効果あり
    • HSV -> 活性が高い
    • VZV -> まあまあ (HSVほどでないため、量を増やして投与する必要あり)
    • CMV -> いまいち (ガンシクロビルを使用する)
    • EBV -> 臨床的な適応なし
  • HSVのアシクロビル耐性は普通は気にしなくて良い
  • HIV感染などの繰り返し治療を行なっている場合は耐性化(チミジンキナーゼ; TKの突然変異によることが多い)することも -> 耐性ウィルスはホスカルネットで治療

  • 経口・点滴・局所薬(軟膏)がある
    • ただし、局所薬(軟膏)はかなりの刺激作用がある
    • 陰部ヘルペスの時に膣粘膜に使用すると刺激作用がきつい(らしい)ため、経口投与が推奨される
    • 口唇ヘルペスには軟膏使用もOK。
  • 副作用
    • 大量投与で神経症状
    • 腎臓に結晶が溜まって腎機能低下 → 点滴をスローに

バラシクロビル(VACV)

  • アシクロビルは吸収が悪い
    • 通常で20%程度、投与量を増やすとさらに吸収率が悪くなる
  • バラシクロビルは吸収率が50%以上!
  • ただし、重症で点滴投与の時は吸収率は関係ないのであまり差は出ない

単純ヘルペス(HSV)

  • 皮膚・眼・口限局型 / 中枢神経型 / 全身型 に分類される
  • ACV iv. 15mg/kg q8hr, PCRが陰性化するまで 1

陰部ヘルペス(HSV)

  • 初発: ACV p.o. 400mg/dose x 3, 7-10days
  • 再発: ACV p.o. 400mg/dose x 3, 5 days

もしくは、

  • 初発: VACV p.o. 1000mg/dose x 2, 7-10days
  • 再発: VACV p.o. 500mg/dose x 2, 3 days

  • 再発とてもしやすい
  • 皮膚症状の前に症状が出ることもこともあり

先天性サイトメガロウィルス感染症

  • 臍帯血 IgM(+), ウィルス分離, PCRで診断する
  • デノシン注(GCV) 4-6mg/kg q12hr div., for 6weeks (保険適応外) 2
  • ヴェノグロブリンIH 50-150mg/kg q12hr div., for 5days CMV高力価なものを取り寄せ (保険適応外) 3
  • 詳しくはTORCH 症候群参照

HIVの母からの出産

  • 選択的帝王切開, 母乳禁止
  • レトロビルシロップ 10mg/mL 8mg/kg 4x, 生後6週間まで (国内未発売) 4
  1. 今日の治療指針 2013 

  2. 今日の治療指針 2013 

  3. 今日の治療指針 2013 

  4. 今日の治療指針 2013 

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