熱性痙攣
- 複雑性の要素がない + 現在の意識レベルがはっきりしている → 初回でも必ずしも血液検査などは不要
- けいれんを起こしてきた時は、初回でもジアゼパム坐剤を挿肛、8時間後の分も処方する
- 意識レベルがおかしい or 複雑性の要素があれば、採血(CBC, 生化学, ガス, NH~3~)を。
- 必要があればCTを取て入院。
単純型熱性痙攣
- 年齢: 6M-5y.o.
- けいれんが全身性で持続は15分以内
- 発熱してから24時間以内のけいれん
- 痙攣後睡眠状態(postictal state)が長くない (30min.-1hr程度)
- 身体所見: 神経学的異常が無い
- 基礎に神経学的異常が無い(中枢神経疾患・発達遅延など)
- 家族歴があることが多い
- 有病率は7-8%
要注意因子
* てんかん発症に関する要注意因子 (Ep因子)
* 熱性痙攣発症前の明らかな神経学的以上もしくは発達遅滞
* 非定型発作(1: 部分発作, 2: 発作の持続が15-20分以上, 3: 24時間以内の繰り返しのいずれか1つ以上)
* 両親や同胞におけるてんかんの家族歴
* 熱性けいれん再発に関する要注意因子 (Fs因子)
* 1歳未満の熱性けいれん発症
* 両親または片親の熱性けいれんの既往
* 2項目以上陽性で過去に2回以上の発作がある場合はDZPの予防投与を検討