ボタン電池誤飲

1999-01-01 00:00 by kcrt

 

ボタン電池誤飲

  • battery ingestion
  • 電流による組織障害
    • 電流が流れると陰極側のpHが11程度まで上がり、食道や胃内なら、最短で1時間でも潰瘍を起こす
  • 内容による組織障害
    • 胃液と反応して内容物がもれ出る
    • もれる確率は、電池残容量が大きいほど高い
    • アルカリ溶液による組織障害と重金属の中毒
      • とはいえ、重金属による障害は基本的にはそれほど心配しなくてよい
  • ボタン型よりコイン型が停滞をきたしやすくより危険
  • 一緒に飲んだものにも注意
    • 特に磁石を一緒に飲んでいる場合は、腸管壁を挟んで電池が動かなくなることも
    • レントゲンで1個見つけたからといって油断しない。全腸管を撮影する

治療

  • 食道内
    • できれば直視下に摘出
  • 胃内
    • マグネットカテーテルによる摘出を試みても良い
    • 摘出後H2RA処方
  • それより以遠
    • 症状がなければ通常の食事と下剤で経過観察
    • 排出まで24時間ごとにレントゲンチェック
    • 1箇所に8時間以上停滞していれば手術も適応

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