ボタン電池誤飲
- battery ingestion
- 電流による組織障害
- 電流が流れると陰極側のpHが11程度まで上がり、食道や胃内なら、最短で1時間でも潰瘍を起こす
- 内容による組織障害
- 胃液と反応して内容物がもれ出る
- もれる確率は、電池残容量が大きいほど高い
- アルカリ溶液による組織障害と重金属の中毒
- とはいえ、重金属による障害は基本的にはそれほど心配しなくてよい
- ボタン型よりコイン型が停滞をきたしやすくより危険
- 一緒に飲んだものにも注意
- 特に磁石を一緒に飲んでいる場合は、腸管壁を挟んで電池が動かなくなることも
- レントゲンで1個見つけたからといって油断しない。全腸管を撮影する
治療
- 食道内
- できれば直視下に摘出
- 胃内
- マグネットカテーテルによる摘出を試みても良い
- 摘出後H2RA処方
- それより以遠
- 症状がなければ通常の食事と下剤で経過観察
- 排出まで24時間ごとにレントゲンチェック
- 1箇所に8時間以上停滞していれば手術も適応