髄膜炎
項部硬直の感度
月齢 | 感度1 |
---|---|
-6M | 27% |
7-12M | 71% |
13-18M | 87% |
18M- | 95% |
腰椎穿刺の深さ
- 3ヶ月未満: 身長[m] x 0.03 [cm]
- 3ヶ月以降: 1.3 + 0.07 x 体重[kg] [cm]
- 成人は1 + 17 x (BW[kg] / Ht[cm]) [cm]
- http://app.kcrt.net/med/#lumbardepth
抗生剤・起炎菌
新生児 (E.coli, GBS, Listeria)・1〜3ヶ月 (肺炎球菌, 髄膜炎菌, インフルエンザ桿菌, Listeria)
- 第3世代セフェム CTX 300mg/kg/day 4x
- +
- ABPC 300mg/kg/day 4x
<!-- -->
- 3ヶ月以下の乳児ではリステリア感染の可能性もあるためABPC を併用する
- CTRXはCTXの同用の力価を持つが、3ヶ月未満ではunbound bil.↑したり、腸内フローラを乱すのでCTXが好ましい
乳幼児〜18歳 (肺炎球菌, 髄膜炎菌, インフルエンザ桿菌) ・成人 (肺炎球菌, 髄膜炎菌)
- 第3世代セフェム CTRX 120mg/kg/day 2x + カルベニン 160mg/kg/day 4x
- ガイドラインによっては16歳未満はPAPM/BP or MEPM併用
- PRSPに
高齢者 (50歳以上) (成人 + GNR, Listeria, GBS)
- 第3世代セフェム CTRX 4g 2x
- +
- ABPC 6-12g 4x-6x
脳外科手術歴有り (ブドウ球菌・CNS)
- 第3世代セフェム
- +
- VCM
免疫不全症あり (成人 + Listeria, GBS)
- CFPM 6g 3x + ABPC 6-12g 4x-6x
培養から髄膜炎菌が培養された場合
- 髄膜炎菌感染症患者との密接な接触は感染のリスクを高めるので,予防的抗生物質投与を行う。選択肢として,リファンピン600mg,経口,12時間毎,4回(1カ月以上の小児では10mg/kg,経口,12時間毎,4回;1カ月未満の小児では5mg/kg,経口,12時間毎,4回)またはセフトリアキソン250mg,筋注,1回(15歳未満の小児では125mg,筋注,1回)または成人ではフルオロキノロン系の単回投与(シプロフロキサシンまたはレボフロキサシン500mg,またはオフロキサシン400mg)がある。2
ステロイド
- 小児例の副腎皮質ステロイド療法は、初回の抗菌薬投与の10-20分前に、あるいは遅くとも同時に開始し、デキサメタゾン 0.15mg/kg, 6時間ごと, 2あるいは4日間投与することが推奨されている。すでに抗菌薬が投与されている場合、デキサメサゾンが予後を改善する根拠はなく、推奨されない。(細菌性髄膜炎の診療ガイドライン)
<!-- -->
- デキサメタゾンは,抗生物質の初回投与15分前に,小児には0.15mg/kg,成人には10mgを静注投与し,その後6時間毎の投与を4日間継続すべきである。デキサメタゾンは難聴およびその他の神経学的後遺症を予防しうるが,これは抗生物質による溶菌によって引き起こされる炎症性サイトカインの放出を抑制するためだと考えられている。デキサメタゾンは,非細菌性髄膜炎に対する宿主防御機能を損なうことがあるため,免疫不全患者には投与すべきではない。メルクマニュアル