クループ
概要
- 待合で特徴的な咳嗽が聴取されるか、「変な咳」を主訴に来院することが多い。
- 診察時聴取されなくても、問診で咳の性状を確認する
- もしくは、診察室で下記を聞いてもらい同じ様であったか確認しても良い
- ボスミン吸入→DEX内服→1時間経過を見て帰れるか決める
Westley Croup Score
- 意識状態: 正常 0, 失見当識・混乱 5
- チアノーゼ: なし 0, 興奮時のみ 4, 安静時も 5
- 喘鳴: なし 0, 興奮時のみ 1, 安静時も 2
- 空気の入り: 正常 0, 減少 1, 著しく減少 2
-
陥没呼吸: なし 0, 軽度 1, 中等度 2, 高度 3
- 0-2点→軽症(Mild)
- 3-7点→中等度(Moderate)
- 8-17点→重症(Severe)
吸入
- ボスミン 0.1-0.2mL + 生食 2mL
ステロイド
- 教科書的にはDEX 0.6mg/kg/dose 1回投与
- mild croupなら、DEX 0.15mg/kg/doseでも十分効果あり (ただし、UpToDateは0.6mg/kg/dose をrecommend)
- DEX 0.15mg/kg/dose 内服してみて1時間後改善なければ入院
- デカドロンエリキシル 1.5mL/kg
もしくは、デカドロン錠を粉砕し単シロップに溶解
- 15mLを超えると錠剤粉砕のほうが飲みやすいかも・・・
- ルートがもしあれば div for 30min.
- 入院させた場合は、翌日以降必要かどうかは次の日の朝見て決めてもOK。
- BISもDEX内服と同等の効果があるとされている。重症であれば初回のボスミン吸入時に混ぜてもよいそう。
抗生剤
- 基本的には不要
- 採血結果を見て必要そうなら。
Mist therapy
- お風呂の換気扇を止めて、シャワーを5分程度壁に当てて生じるミストを吸わせる
- エビデンスには乏しい
- 効果に乏しい場合はやはり受診を