Basedow病
概要
- TSH受容体抗体が刺激性に作用する自己免疫疾患
症状
- 頻脈
- 体重減少
- 手指振戦
- 発汗
- びまん性甲状腺腫大
- 眼球突出
- 多動・集中力低下・情緒不安定・不眠
- 下痢・食欲亢進
- 骨年齢促進
検査
- fT3, T4高値
- TSH低値
- TRAbまたはTSAb陽性
- TRH負荷試験ではTSH低反応
- コレステロール低値・CK低値・ALP上昇
- 放射線ヨード甲状腺摂取率高値
- エコーで血流増加
治療
- 内科的治療
- チアマゾール(MMI; メルカゾール(R) )
- 初期投与量: 0.5mg/kg/day
- 1週ごとに0.75mg/kg/day, 1.0mg/kg/day(最大 60mg/day)へと漸増
- 甲状腺ホルモンが正常化するまで続けて以後漸減する
- 維持量: 5-10mg/day
- 治療開始から2年間は治療を継続する。
- 副作用: 無顆粒球症・肝機能障害・皮疹・脱毛
- プロピルチオウラシル(PTU; プロパジール(R) )
- 副作用: ANCA関連血管炎・肝障害
- 頻脈がひどければプロプラノロールを併用
- 早期に甲状腺機能を正常化へ導きたい場合には即効性のある無機ヨードを併用
- チアマゾール(MMI; メルカゾール(R) )