区分診断法
- 新生児循環管理なるほどQ&A 54p-
- http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-shoni/info/docs/pediatric%20UCG.pdf
心房位
心耳の形態学的診断は難しい場合も多く、流入する課題静脈の還流で右房を決定する。
- 剣状突起下水平断面で
- 下大静脈が脊柱の右側、下行大動脈が脊柱の左側 → 心房正位 (sinus solitus: S)
- 下大静脈が脊柱の左側、下行大動脈が脊柱の右側 → 心房逆位 (sinus inversus: I)
- 特定できない場合 → 心房不定位 (sinus ambiguous: A)
- 矢状断で下大静脈が流入する心房を右房と診断する。
心室位
- 右室: 粗い肉柱形態, 中隔面が粗, 房室弁の付着位置が心尖部に近い, 中隔に調節帯がある, 流出する大血管に漏斗部がある
- 左室: 肉柱形態が細かい, 中隔面がなめらか, 2個の乳頭筋が自由壁から隆起する, 流出する大血管に漏斗部がなく房室弁との線維性連続がある
- 右室が左室の右: D-loop, 右室が左室の左: L-loop
大血管位
- 肺動脈は心室から出るとすぐに左右に分岐する
- D-position 大動脈が肺動脈の右にある (正常)
- L-position 大動脈が肺動脈の左にある
- X-position 大血管が1本しかない