NO

1999-01-01 00:00 by kcrt

 

NO(一酸化窒素)

  • 気管支喘息では、好酸球性炎症によって誘導型NO合成酵素(inducible nitric oxide synthase; iNOS)が発現し、L-アルギニンからL-シトルリンとNOが産生される。
  • 気道炎症の程度を表すマーカーではあるが喘息に特異的ではなく、気道に好酸球浸潤が起こる他のアレルギー疾患でも上昇する。
  • 影響を及ぼす因子
    • 呼気NOが非常に低値の場合は先天性繊毛運動機能不全のことがある。
    • 喫煙は呼気NOを低下させるためみかけの正常に注意。
    • 呼気流速が早いとFeNO測定値は低値となる。50mL/sec.となるように調整する。
    • 口腔内圧は5-20cmAqが推奨されており、これにより上気道由来のNOを防ぐことができる。
    • レタスなどの硝酸銀含有食物を摂取2時間後にはFeNOが増加する

基準値と解釈

  小学生 中高生        
性別 全体 全体
n 132 51 81 147 79 68
75%tile 15 19 13 25 43 17.25
median 10 12 10 14 18 11
25%tile 7 8 6.5 10 12 9
mean 11.2 13.3 10.0 16.9 21.6 12.7
95%CI 10.0-12.5 10.9-16.3 8.8-11.3 15.0-19.0 18.2-25.7 11.1-14.5
  • 小学生より中高生の方が高め。
  • 男子の方が高め
  • 成人では性差はない。

  • FeNO < 25ppb (小児: <20ppb)
    • 好酸球性気道炎症の可能性は低く、ICSの開始/増量に反応する可能性が低い
  • FeNO 25-50ppb (小児: 20-35ppb)
    • 慎重に解釈
  • FeNO >50ppb (小児: >35ppb)
    • 好酸球性気道炎症が現在あり、ICSに反応する可能性が高い
    • ICSの中止・減量は再発を招きうる
  • ただし、NIOX MINOはオフライン法よりやや低い値をとる

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