好中球機能
好中球貪食能
- neutrophil phagocytosis function
- 低下: 血清オプソニン活性低下、補体欠損症、先天性貪食能不全症(Impotent neutrophil syndrome および Familial tuftsin deficiency)など
- 検査方法
- 好中球貪食能検査は蛍光標識された粒子を実際に貪食させ、好中球内の粒子をフローサイトメーターにて測定するものである。
- 粒子の表面はE. coliやS. aureus抗原によって表面が覆われている。蛍光標識はpHrodoが使われており、好中球内に入ると劇的に蛍光を発する(SRLがそうかどうかは不明)
好中球殺菌能
- neutrophil sterilizing function
- 低下: 慢性肉芽腫症
- 検査方法
- 殺菌過程で重要な役割を果たす活性酸素の産生能をフローサイトメーターを用いて測定する。それにより好中球の殺菌能を測定することができる。
- 好中球にdihydrorhodamine(DHR)という蛍光色素を投与する(貪食する)。その後、phorbol-12-myristate-13 acetate (PMA)で好中球を活性化する。正常に活性化されるとDHRが蛍光を発し、フローサイトメトリーで検出できる。
- 検査結果
- 外注検査の場合は必ず自分でプロファイルを見る。自動解析結果では軽症例が正常と誤って診断されてしまうことがあるので要注意!