sdsページ

1999-01-01 00:00 by kcrt

 

SDSページによる電気泳動

準備する物

  • ポリアクリルアミドゲル
  • 電気泳動層
  • 電源
  • ヘラ
  • サンプル
  • サンプルバッファ
  • スタンダート
  • 泳動バッファ
  • 固定液(10%酢酸)
  • 染色液
  • 脱色液
  • タッパー

手順

サンプルの調製

  1. サンプルをサンプルバッファーで5倍以上(5-10倍)に希釈する。
    • 例: サンプル 5µL + サンプルバッファ 45µL
  2. スタンダードは、20倍に希釈する
    • 例: スタンダード 2µ L + サンプルバッファ 38µL
  3. 沸騰水中で約5分間加熱する
サンプルの濃度の考え方
  • タンパク質の質量が多すぎると泳動パターンが乱れ、少ないと薄くて見えない。
  • 1レーン中のタンパクを10-20µg以下に調整する。
  • また、CBB染色やウェスタンブロットには、バンド1本あたり、0.1-0.5µgが適当である。
  • たとえば
    • 卵白タンパク 20mg/mLのサンプルを10倍希釈して10µL分を1レーンに使用すれば、20µg。

泳動用のポリアクリルアミドゲルについて

  • ゲルを自前で作成する方法もあるが、研究室では、TEFCOのSDS-PAGE mini 14% 1.0mm 10well(01-085-10), 1枚2000円を使用している。

ゲルの濃度

  • ゲルには濃度が均一な物(isocratic)と、濃度勾配をもつ物(gradient)がある。濃度勾配の着いている物は、広い範囲のタンパクを確認することが出来るが、解釈が難しい。
  • 目的となる分子量に基づいて、濃度を決定する。濃度が濃いほど軽い分子が対象となる。
  • 通常だと、広い範囲のタンパク質を対象に14%あたりが選ばれることが多い。
  • ゲルは、ウェル(穴)に近い上部が濃縮ゲルになっていて、スタートを揃える役割をしている。
ゲル濃度 最適分画範囲(KDa)
4-20% 5 - 300
4-12% 35 - 300
8-16% 10 - 250
10-25% 5 - 200
4% 150 - 350
6% 60 - 250
8% 40 - 180
10% 30 - 130
12% 23 - 100
14% 18 - 80
15% 16 - 70
16% 14 - 60
18% 11 - 50
20% 8 - 40

ゲルの組成 (14%の例, 2枚分)

内容物 14%
30% アクリルアミド混合物 7mL
H₂O 0.3mL
0.75M Tris-HCl (pH8.8) 7.5mL
10% SDS 150mcL
TEMED 12mcL

その他

染色液

染色液 合計500mL
色素 0.5g
メタノール 200mL
酢酸 50mL
250mL

脱色液

染色液 合計500mL
メタノール 50mL
酢酸 37.5mL
412.5mL

泳動バッファ

泳動バッファ 合計 500mL
10倍泳動バッファ 50mL
10% SDS 5mL
445mL

At your own risk!

この文章に掲載されている内容は、個人のメモとして過去に作成された物であり、内容に関して保証はありません。

Sorry, private only...

このページの内容は、個人のメモとして利用するために作成された物で、一般に対して公開しているものではありません。また、記載についてアップデートされているとは限らず、現状にそぐわない古い情報が含まれている可能性があります。
それでも見る...