麻酔_成人

1999-01-01 00:00 by kcrt

 

麻酔(成人)

導入

  • 血圧・SpO2測定、末梢静脈路確保
  • O2 6L/min.でマスクをあて、酸素化を行う。
  • プロポフォール 1.0-1.5mg/kgを10-20秒かけて投与して患者を入眠させる
    • ピリピリとした痛みがある場合あり
    • 1%製剤(10mg/mL)だと、0.1-0.15 mL/kg, 10kgで1-1.5mL、50kgで5mL-7.5mL。
    • 入眠得られなければ半量程度追加投与
  • 入眠が得られたら(呼びかけに返答がない、目を閉じる)血圧計を1分間隔にし、セボフルラン・イソフルランの投与を開始する。
  • しっかり入眠したことを確認し、エスラックス 0.6mg/kgを投与する。
    • 製剤は10mg/mL(2.5mL/A or 5.0mL/A)なので、0.06mL/kg, 10kgで0.6mL, 50kgで3mL
  • 筋弛緩剤を投与したらセボフルラン 5%(またはイソフルラン 4%)として呼吸が停止するまで待つ。ただし、血圧低下があればセボフルランの量を下げる。
  • 挿管に際しフェンタニル 2.0ug/kg/dose投与(50kgで原液2.0mL)もしくは一時的にアルチバ 5-10 mL/hrとする。
    • アルチバは2mg/2mLを生食で全量で20mL(0.1mg/1mL)としておく。
    • 添付文書では導入時は0.5-1.0ug/kg/min = 30-60ug/kg/hr。標準の溶かし方で、10kgで3mL/hr、50kgで15mL/hrだがそれだと結構血圧が下がる
  • 挿管を行う
    • カフが声門を1-2cm超えるのが目安
    • 男性は8.0mm 20-23cm, 女性は7.5mm 19-22cm
  • 挿管が終了すれば手術開始までセボフルラン1.0%, アルチバを 1.0mL/hr程度まで下げ、血圧計を5分間隔とする。

維持

  • 空気 2L/hr + 酸素 1L/hrの合計3L/hrで。
  • 手術中はセボフルラン2-3%(イソフルラン1-1.5%)で維持を行う。
  • ただし、アルチバ併用時はセボフルラン1-1.5%で固定してアルチバを調整するのがやりやすい
  • 時折筋弛緩薬を追加投与。量は1/3-1/2程度で30分間間隔。
  • 輸液は導入開始から30minで500mL程度。
  • その後は開腹・開胸では400-500mL/hr、それ以外では100mL/hr程度のLR/ARを投与する。
  • 血圧低下時はエフェドリンを希釈して4mg(1/10 A)投与する

リバース

  • ワゴスチグミン 2.0mg + アトロピン 1.0mg (筋弛緩から時間が立っていればその半量でも可)
  • もしくはスガマデックス
  • reverse後はbradycardiaに注意
  • 気管支喘息患者ではリバースしない場合も

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